ExcelのINT関数の使い方をお探しですね。
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ExcelのINT関数とTRUNC関数の違いを分かりやすく解説!小数点を切り捨てて整数にする方法
Excelで消費税や単価、作業時間などを計算していると、小数点以下を切り捨てて整数だけにしたい場面ってよくありますよね。
そんなとき使えるのがINT関数とTRUNC関数なんですが、どちらも似たような結果になるので「何が違うの?」と迷ってしまう人も多いんです。
この記事では、INT関数とTRUNC関数の違いを整理しながら、小数点を切り捨てて整数にする方法、マイナスの数を扱うときの注意点、実際の仕事での使い分けまで、できるだけ分かりやすく説明していきます。
1. Excelで小数点を切り捨てて整数にする基本
Excelで小数点以下を切り捨てるときによく使われるのが、INT関数とTRUNC関数です。
どちらも「小数点以下をなくして整数にする」という目的で使うんですが、実は処理の仕方がちょっと違うんです。
プラスの数だけを扱う場合は、たとえば「123.456」に対してINT関数を使ってもTRUNC関数を使っても、結果は「123」になります。
だから、消費税計算や単価計算みたいに金額が常にプラスの表では、違いを気にしなくても大丈夫なことが多いんですね。
**INT関数**の基本の書き方は `=INT(数値)` です。
指定した数値に対して、その数値以下で最も近い整数を返してくれます。
一方、**TRUNC関数**の基本の書き方は `=TRUNC(数値, [桁数])` で、数値の小数部分を指定した桁数で切り捨てます。
桁数を省略すると「0」を指定したのと同じ扱いになって、小数点以下を全部切り捨てて整数部分だけを返してくれます。
たとえばA1セルに「157.89」が入っている場合、`=INT(A1)` も `=TRUNC(A1)` も結果は「157」です。
ここで注意したいのが、小数点以下を切り捨てる処理は、表示形式を変えるのとは違うということです。
Excelには「小数点以下の表示桁数を減らす」機能がありますが、これは見た目を変えているだけで、セルの中の数値そのものは残っているんです。
たとえば「123.9」を表示上だけ「124」に見せていても、別の計算に使うときは内部の値「123.9」が使われてしまうことがあります。
計算結果として本当に小数点以下をなくしたいなら、表示形式じゃなくてINT関数やTRUNC関数をちゃんと使うことが大事です。
2. INT関数とTRUNC関数の一番大きな違いは「マイナスの数」の扱い方
INT関数とTRUNC関数の違いがはっきり分かるのは、マイナスの数値を扱うときです。
INT関数は「指定した数値以下で最も近い整数」を返すので、数直線で見ると左側、つまりより小さい方向へ丸めます。
たとえば `=INT(-24.56)` の結果は「-25」になります。
これって、小数点以下を単純に消して「-24」にするんじゃなくて、「-24.56以下の整数で最も近いもの」を返すからなんです。
一方、TRUNC関数は小数部分を単純に切り捨てる、つまり小数点以下を取り除く動きをします。
だから `=TRUNC(-24.56)` の結果は「-24」になります。
プラスの数ではINT関数とTRUNC関数の結果が同じになることが多いんですが、マイナスの数では結果が1ずれることがあるんです。
返品や値引き、損益、在庫の差、時間差など、マイナスの値が入る可能性がある表では、この違いを知っておかないと集計結果がおかしくなる原因になります。
違いを表にまとめると、こんな感じです。
| 数式 | 結果 | 考え方 |
|—|—:|—|
| `=INT(5.8)` | 5 | 5.8以下で最も近い整数 |
| `=TRUNC(5.8)` | 5 | 小数部分を取り除く |
| `=INT(-5.8)` | -6 | -5.8以下で最も近い整数 |
| `=TRUNC(-5.8)` | -5 | 小数部分を取り除く |
この違いから考えると、単純に「小数点以下を消したい」「0に近い方向へ整数にしたい」という場合はTRUNC関数の方が分かりやすいです。
逆に、数値より小さい整数へそろえたい場合や、数学的に床関数みたいな処理をしたい場合はINT関数が向いています。
特に初心者の方は、「プラスだけならどっちでもだいたい同じだけど、マイナスが混ざるならTRUNCを使おう」と覚えておくと、実際に使うとき迷いにくくなりますよ。
3. TRUNC関数は桁数を指定できて、INT関数は整数化に特化している
INT関数とTRUNC関数には、マイナスの数以外にも大きな違いがあります。
それは、TRUNC関数は桁数を指定できるのに対して、INT関数は小数点以下を全部切り捨てて整数にする処理に特化しているという点です。
INT関数の書き方は `=INT(数値)` だけなので、小数点第1位まで残すとか、10の位以下を切り捨てるとか、そういう細かい指定はできません。
整数だけが欲しい場面ではシンプルで便利なんですが、桁を調整したい場合はTRUNC関数の方が使いやすいです。
TRUNC関数では、`=TRUNC(数値, 桁数)` のように2つ目の引数で残す桁数を指定できます。
たとえば `=TRUNC(123.456, 1)` は小数点第1位まで残すので「123.4」になって、`=TRUNC(123.456, 2)` なら「123.45」になります。
桁数に「0」を指定するか省略すると、小数点以下を全部切り捨てて「123」になります。
さらに、桁数にマイナスの数を指定すると、整数部分の位で切り捨てることもできるんです。
`=TRUNC(12345, -2)` とすれば、10の位以下を切り捨てて「12300」を返してくれます。
この性質を使うと、金額を100円単位や1000円単位で切り捨てたいときにもTRUNC関数が活躍します。
たとえば見積金額を100円単位にそろえる場合、`=TRUNC(A1, -2)` とすれば、A1の値を100円単位に切り捨てられます。
INT関数ではこういう桁数指定ができないので、同じ処理をしたい場合は別の計算式を組み合わせる必要があります。
「整数にするだけならINTかTRUNC、桁数を指定して切り捨てたいならTRUNC」と考えると、使い分けがはっきりしますね。
似たような関数にROUNDDOWN関数もあります。
ROUNDDOWN関数は `=ROUNDDOWN(数値, 桁数)` の形で、指定した桁数で切り捨てる関数です。
多くの場合、TRUNC関数とROUNDDOWN関数は同じ結果になりますが、ROUNDDOWNはROUND系関数の仲間として「丸め処理」を明確にしたいときに向いています。
一方、TRUNC関数は数値の不要な部分を切り取るイメージが強くて、整数部分だけを取り出したいときや、日付時刻データから日付部分だけを取り出したいときにも使いやすい関数なんです。
4. 実際の仕事での使い分けと、計算ミスを防ぐ注意点
実際の仕事で一番よく使うのが、消費税や手数料などの端数処理です。
たとえば税抜価格がA2セルにあって、税率10%の消費税を小数点以下切り捨てで求めるなら、`=INT(A2*0.1)` または `=TRUNC(A2*0.1)` と入力します。
価格や税額が常にプラスの数なら、どっちを使っても同じ結果になることが多いです。
ただし、返品金額や返金額みたいにマイナスの金額を同じ表で処理する可能性があるなら、意図しない方向へ数値がずれないようTRUNC関数を使う方が安全なケースがあります。
作業時間や平均値の集計でも、小数点以下を切り捨てたい場面がありますよね。
たとえば平均作業時間が「7.8時間」と出たときに整数の「7時間」として扱いたい場合、`=TRUNC(AVERAGE(B2:B10))` のようにAVERAGE関数と組み合わせて使えます。
合計値の小数点以下を切り捨てたい場合は `=TRUNC(SUM(B2:B10))` みたいに書けばOKです。
こんな感じで、INT関数やTRUNC関数は単独で使うだけじゃなくて、SUM関数、AVERAGE関数、IF関数などと組み合わせることで、集計表の端数処理を自動化できます。
ここで注意したいのが、「切り捨て」「四捨五入」「表示だけの変更」を混同しないことです。
四捨五入したいならROUND関数、切り上げたいならROUNDUP関数、指定した桁で切り捨てたいならTRUNC関数やROUNDDOWN関数を使います。
それから、セルの表示形式で小数点以下を減らしただけでは、中身の数値は変わっていません。
請求書、給与計算、在庫評価など、後で続く計算に影響する数値を扱う場合は、表示を整えるだけじゃなくて、関数でちゃんと値を処理しておくことが大切です。
まとめ
Excel INT関数とTRUNC関数の違いは、「マイナスの数をどう扱うか」と「桁数指定ができるか」の2つです。
プラスの数を整数にするだけならINT関数はシンプルで使いやすくて、消費税の端数切り捨てなんかにもバッチリです。
一方で、マイナス値が混ざる可能性がある場合や、小数点第何位まで残すとか100円単位で切り捨てるといった細かい調整が必要な場合は、TRUNC関数が適しています。
用途に合わせて関数を選べば、Excelで小数点を切り捨てて整数にする処理を、もっと正確で分かりやすく管理できますよ。
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